先のブログで、当塾の理科の教材について取り上げました。
数か月かけて生み出し、また数か月かけて修正し、というのを繰り返す。
『封神演義』という中国の古い小説の中に、「宝貝」という道具が出てきます。
1500年に1度、自分たちに訪れる宿命のために、仙人たちが己の修行の全てを注ぎ込んでつくる秘密兵器で、私が仙人なら、オリジナル教材はまさに「宝貝」です。
(原作のように、空に放り投げ、敵の頭を粉砕するものではありませんが)
理科のVer.2までの流れを記述しましたが、最新版は言ってみればVer.4です。
時系列に沿って書いていこうと思いますので、次は社会Ver.1について。
これまでのことを思い出し、油断すると、塾業界の裏側、みたいなことで文面が埋まりそうで、何を書いて何を書かないか、悩むところ。
とりあえず、理科について、当時はこれ以上ないほど満足したものができたので、
「社会も同じようなものがあったらいいな」
と、常々考えてはいました。
ただ、社会については指導経験がなく、教科書を見ても、どんな用語を聞かれ、どんな記述が要求され、定期テストで、あるいは入試レベルでどういう出題がされるか、全くわからない状態でした。
取り組み始めたのは、東証1部上場企業である学習塾に勤めていた時期です。
これまたとんでもない激務で、
午前中に本部に出社し、夕方担当校舎に移動し、日が変わるころに本部に移動し、3時間くらい仕事してから帰るという。
、、、社員にこんな勤務をさせていても上場できるんだね!
(この物語は記憶をたどったフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません)
さてさて、そんな合間を縫って、塾で使われていた社会の通常授業テキストを参考に作り始めました。
当時配属された教室長が、生徒のことをこれでもかと考えて指導する人でしたので、こちらもこれまで培った全てを惜しみなく提供しました。
本部で一緒に(歌いながら)大量の印刷を夜な夜なかけたのはいい思い出です。
そんな中、社会の担当講師にもチェックしてもらい、できあがったVer.1がこちら。
ただ、作っている時から、全然満足のいくものではないと感じていました。
というのは、その塾が多数の県にあり、共通の教材として使われていたものなので、結論教科書に照らし合わせると不備だらけだったからです。
ということで、その完成と活用は、自身の独立を待つこととなりました。
つづく